大阪市平野区にお住まいのみなさん!
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大阪市平野区(おおさかしひらのく)は、大阪市南東部に位置し、市内で人口が最も多く、区域面積も24区中で3番目に広い区です。区内の全域がほぼ住宅街となっていますが、北部の加美地区は町工場が集まる工業地帯となっています。一方、中央部の平野地区は、神社や仏閣などが点在する街並みが広がり、南部の喜連地区は、旧集落と新興住宅が混在した独特の町並みとなっています。
現在の平野区が生まれたのは、1889年に現在のJR関西本線が開通し、平野駅(大阪市平野区平野元町)が設置されたことを契機に地域の近代工業化が進みます。江戸時代から河内木綿の機織りが営まれていたこの地には、紡績の大規模工場が進出し、産業が発展することで、多くの居住者がやってくるようになりました。その名残で、さまざまな企業が平野区内で事業を興したこともあり、サンスター株式会社や株式会社カプコンなどの有名企業も平野区を発祥地としています。2023年時点で、区内にある事業社数は大阪市内の約13%を占める650社あまりとなっており、他の区と比べてもトップクラスです。
平野区の中心駅はJR関西本線平野駅(大阪市平野区平野元町)であり、周辺にはスーパーマーケットや飲食店が立ち並びます。区役所などの公的施設も多く設置されており、区の中心地です。一方、区域の南部は、高度経済成長期以降に開発された公営住宅が多く見られます。その最寄り駅、地下鉄谷町線喜連瓜破駅(きれうりわりえき・大阪市平野区喜連2丁目)付近にも、商業機能が集積しており、商店街と住宅が入り混じった下町の生活圏を維持しています。一方で区内の幹線道路である国道479号線沿いには、大型商業施設やロードサイド店舗が立ち並んでいます。

大阪市平野区の中古住宅は、昭和40年代以降に建てられたものをはじめ、主に核家族向けに設計された物件が多く、2DKや3DKの間取りが一般的です。その他同様の間取りで作られたアパートやタワーマンションが多いのも平野区の特徴です。旧耐震基準で建築されたものについては、1,000万円を切る価格で販売される中古住宅もあります。また、古い一戸建て住宅については、ここ数年でリノベーションされた物件も多く、モダンなデザインや最新の設備が整った住宅が増えています。
大阪市平野区の中古住宅(3DK規模・床面積85平方メートル)の価格は、2023年のデータによると、約2,500万円から3,000万円程度、分譲マンションとなると約3,500万円から4,500万円程度が平均的です。ただし、具体的な価格は物件の条件によって大きく変わります。特に、駅からの距離や周辺環境が価格に大きく影響します。例えば、地下鉄谷町線喜連瓜破駅(きれうりわりえき・大阪市平野区喜連2丁目)から徒歩圏内の物件は、交通の便が良いため、価格が高くなる傾向があります。一方、少し駅から離れたエリアでは、比較的安価な物件を見つけることができます。
ちなみに、40坪(約132㎡)の住宅用地の相場は、約4,000万円から4,500万円程度です。この価格帯は、エリアによって異なるため、具体的な場所によって変動します。住宅用地の価格は、特に人気のあるエリアでは高額になる傾向があります。最近は大阪市営地下鉄長原駅(大阪市平野区長吉長原東2丁目)周辺の用地が特に人気です。その他大阪市平野区には、中古物件が多く流通しているエリアがいくつかあります。関西本線加美駅(大阪市平野区加美鞍作)上周辺は、住宅地として非常に人気が高く、特に小さい子どものいるファミリー層に支持されています。このエリアは公園や学校が近く、子育て環境が整っているため、家族での居住に適しています。また、駅からのアクセスも良好で、通勤にも便利です。
大阪市平野区には、478か所の保育園・こども園があり、それらへの入所希望はかなり多くなっています。
平野区はコロナ禍前までは毎年の様に保育所等が新設されていましたが、ここ数年は新設ペースが鈍化しており、その結果2024年になってからは申込数も募集数も大幅に増加し、平野区全体の入所倍率は1.03倍と横ばいで推移していますが、一部の保育園では1.5倍を超える入所倍率となっているところもあり、入所困難な保育園も存在する状況です。
応募数が大幅に伸びたのは2・3歳児クラスで、0から2歳児(3歳児未満)クラスでも応募数は増加しています。結果として、3歳児未満の入所がかなり難しくなっているのではないかと考えます。特に2歳児クラスの入所倍率は0.91倍へと上昇しているので、この傾向が続けば2歳児の預かりに困難をきたすことも今後は出てくるかもしれません。
大阪市平野区は、子育て世帯を支援するためにさまざまな施策を実施しています。平野区子ども・子育てプラザ(大阪市平野区瓜破3丁目)は子どもが楽しく遊べて、お父さんお母さんは子育て情報を聞くことが出来る施設です。その他区内の保育園の一部に併設されているのが子育て支援センターです。子育て支援センターでは、年間約200回の親子イベントが開催されています。ここでは、親同士の交流や育児相談が行われており、育児に関する情報を共有したり、悩みを相談したりすることができます。
大阪市平野区における移住者支援としては、大阪府の制度である新婚・子育て世帯向け分譲住宅購入融資利子補給制度があります。この制度は新婚世帯(夫婦ともに満40歳未満かつ婚姻届出後5年以内の世帯)または子育て世帯(小学校6年生以下の子どもがいる世帯)で、市内で住宅を民間金融機関などの融資を受けて初めて建築・取得したものが対象となり、住宅ローンに対して年0.5%以内(融資利率を上限とする)、最長5年間の利子補給を行ってくれる制度で、多くの利用者がいます。
また平野区は、児童や生徒の学習支援にも力を入れています。例えば「ひらの青春生活応援事業」は、平成28年度から始まった、平野区独自の取り組みであり、不登校に陥る可能性のある高校生を対象としており、一人ひとりに合わせた支援方法で高校卒業できるようにサポートをしています。その他「生きる力育成プロジェクト+10(プラステン)」では、大人が連携しあうことで、いじめや不登校、子育て世帯への総合的支援など、子どもたちをとりまくさまざまな問題から守るための取り組みとして注目を集めています。その他「平野区こども学力サポート事業」では、放課後に大学生などの指導員を派遣し、学力のサポートをおこなっています。サポートをおこなう大学生は、教員を目指す大学生たちであり、小学生はわからない問題の質問ができるので、子どもの学力向上につながり、大学生は教育現場で貴重な経験を積めます。この取り組みは、平野区内すべての小学校でおこなわれています。

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