大阪府寝屋川市（ねやがわし）は、大阪府の東北部にある自治体です。人口が２０万人以上であることから、平成３１年４月１日に中核市に移行しており、さらなる発展が見込まれている自治体の１つです。大阪市中心部と京都市内にアクセスが容易なことから、両方の大都市のベットタウンとして知られています。実際、寝屋川市は大阪市の中心から約１５キロ、京都市の中心からは約３５キロ離れていますが、京阪電鉄京阪本線が市域の南北を貫いており、市の中心部に位置する寝屋川駅（大阪府寝屋川市早子町）を中心に市街地が栄えています。他にも主要な鉄道路線としてＪＲ学園都市線の寝屋川公園駅（大阪府寝屋川市打上元町）があり、寝屋川市内における東西のアクセスを容易にしています。

寝屋川市は、市内を流れる二級河川寝屋川の名称が由来になっています。市内東部には生駒山系が続いている自然あふれる地域であるのに対して、市内西部は、海抜が２〜３メートルほどの平地が広がっています。寝屋川市は、この平地の部分に都市化が進んでいるのですが、寝屋川市中神田町、中木田町、萱島南町は特に住宅が広がっており、アパートやマンションをはじめ、新興住宅地の開発が進んでいます。そのような状況である事から、寝屋川市は「都会すぎず、田舎すぎず」の、ちょうどいいバランスが取れていて、住みやすい街と言えるでしょう。

寝屋川市では、主にサービス業が盛んな地域でもあり、その中でも特に卸売業、小売業、そして飲食店が多い地域でもあります。市内には京阪本線やＪＲ学研都市線があることはもちろん、国道１号線や国道１７０号線などが通っていて、交通アクセスが便利なこともあり、ロードサイド型店舗が多く運営されています。また、商業の中心地として、京阪本線寝屋川市駅周辺と京阪本線香里園駅周辺があります。特に寝屋川市駅には「アドバンスねやがわ」（大阪府寝屋川市早子町）という大きなショッピングセンターがあり、１９８６年に創業以来、大手の食品スーパーや大手銀行の支店など、いろんな種類のお店が入店しているほか、市立図書館や市民ギャラリーも道教していることもあり、市民たちの交流の場としても使われています。

大阪府寝屋川市の中古住宅は、１９６０年代以降に建てられた昭和風の住宅をはじめ、昭和６０年代に建てられた核家族向けの物件が多く、多種多様です。間取りとしては２ＬＤＫや３ＬＤＫが一般的で、同様の間取りで作られたタワーマンションが主要駅の周辺に建てられており、京阪電鉄寝屋川駅（大阪府寝屋川市早子町）付近には令和の時代になって建設されているマンション群がそびえています。古い一戸建て住宅については、ここ数年でリノベーションされた物件も多く、モダンなデザインや最新の設備が整った住宅が増えています。

大阪府寝屋川市の中古住宅の価格は、２０２３年のデータによると、約３，０００万円から３，５００万円程度と幅広く分かれています。分譲マンションとなると約３，５００万円から４，０００万円程度が平均的です。ただし、具体的な価格は物件の条件によって大きく変わります。特に、駅からの距離や周辺環境が価格に大きく影響します。一方、少し駅から離れたエリアでは、比較的安価な物件を見つけることができます。

ちなみに、４０坪（約１３２㎡）の住宅用地の相場は、約３，５００万円から４，０００万円程度です。この価格帯は、エリアによって異なるため、具体的な場所によって変動します。住宅用地の価格は、特に人気のあるエリアでは高額になる傾向があります。京阪本線香里園駅（大阪府寝屋川市香里南之町）付近には、若干宅地が残っていますが、あまり広い宅地ではない物件も数多く見受けられます。

大阪府寝屋川市には、公立・私立および認可外あわせて９０か所の保育園があります。これらの施設は地域の子育てニーズに応じて多様なサービスを提供しています。公立保育園と私立保育園が多数存在していますが、いずれの施設においてもニーズに沿った保育が行われています。

２０２４年度の寝屋川市内保育園への入園希望倍率は１倍を切っており、大阪府内自治体の中でも倍率が低いエリアになっており、２０２４年度以降もこの状況が当面続くことが予想されています。今後も倍率が急激に高まることは予想されていないので、保育園に入園しやすい地域と言えるでしょう。ただし、移住者の増加などにより今後入園希望者がさらに増えることで、希望の保育園に入園できない可能性は残されていますし、潜在的な待機児童の存在も認知されています。ですので「希望する保育園に入れない」可能性はゼロではないと考えておくことがベストでしょう。

大阪府寝屋川市、子育て世帯を支援するためにさまざまな施策を実施しています。市内には寝屋川市立子育てリフレッシュ館リラット（大阪府寝屋川市錦町）をはじめとして、公立保育園に併設されている子育て支援センターがあります。子育て支援センターでは、定期的な育児相談が行われ、子育てに必要な情報共有や専門家への相談を行うことができます。また、未就学児が自由に遊ぶことのできるキッズコーナーなども併設されています。

大阪府寝屋川市における移住者支援としては、大阪府の制度である新婚・子育て世帯向け分譲住宅購入融資利子補給制度があります。この制度は新婚世帯（夫婦ともに満４０歳未満かつ婚姻届出後５年以内の世帯）または子育て世帯（小学校６年生以下の子どもがいる世帯）で、市内で住宅を民間金融機関などの融資を受けて初めて建築・取得したものが対象となり、住宅ローンに対して年０．５％以内（融資利率を上限とする）、最長５年間の利子補給を行ってくれる制度で、多くの利用者がいます。

また、民間戸建住宅等の耐震診断や改修等補助制度もあります。この制度は、２０００年５月３１日以前に建築された住宅であれば、耐震診断は費用の１０／１１、１戸上限５万円、耐震改修設計は費用の２／３、１戸上限１０万円、耐震改修工事は費用の１／２、１戸上限１００万円、耐震除却工事は費用の１／３、１戸上限５０万円など、様々な補助金の交付が受けられます。

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