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かつて中古住宅市場では、「古い家=売れにくい」というイメージが強くありました。
築年数が古い住宅は敬遠され、新築住宅の人気が圧倒的に高かった時代が長く続いていたのです。
しかし近年、不動産市場の状況は大きく変化しています。
物価上昇や住宅価格の高騰、さらには空き家の増加などの影響を受けて、中古住宅に注目が集まるようになりました。
その中でも特に話題になっているのが「現状渡し物件」です。
現状渡しとは、住宅を現在の状態のままで売買する契約形態のことを指します。
売り主がリフォームや修繕を行わず、家具や家電などの残置物が残っている場合でも、そのままの状態で引き渡す売買方法です。
一見すると、現状渡し物件はリスクが高いように感じるかもしれません。
「壊れているところがあるのでは?」
「修繕費がかかるのでは?」
そんな不安を抱く人も多いでしょう。
しかし実は、この現状渡しという仕組みを上手に活用すれば、売り主にも買い主にも大きなメリットがあります。
近年では特に、若い世代を中心に人気が高まっている購入方法でもあります。
このコラムでは、
・現状渡し物件とはどんな仕組みなのか
・なぜ今人気が高まっているのか
・購入するメリットと注意点
・中古住宅を高く売るためのポイント
などについて、初心者にも分かりやすく解説していきます。
中古住宅の購入を検討している方はもちろん、「空き家を売りたい」と考えている方にとっても参考になる内容です。
現状渡し物件とは?

現状渡し物件とは、建物を現在の状態のままで売買する不動産取引の方法です。
通常の中古住宅の売買では、売り主がある程度の修繕やクリーニングを行ってから売却するケースが一般的です。
しかし現状渡しの場合は、そうした手直しを行わず、建物の状態をそのまま引き渡します。
例えば、
・壁紙が古くなっている
・設備が老朽化している
・家具や家電が残っている
といった状態でも、そのままの形で売買されるのが特徴です。
この契約では、売り主が建物の不具合について責任を負わない「契約不適合責任免責」という条件が付くケースが多くあります。
つまり、購入後に
・雨漏り
・設備の故障
・建物の劣化
などが見つかった場合でも、基本的には買い主の自己負担で修繕を行う必要があります。
そのため、現状渡し物件は一見するとリスクが高いように感じられるかもしれません。
しかし、この仕組みには売り主・買い主の双方にとって合理的なメリットがあります。
売り主側のメリット
現状渡しの最大のメリットは、手間や費用をかけずに売却できることです。
通常の中古住宅売却では、
・リフォーム
・クリーニング
・家具の処分
・不用品整理
など、売却前の準備に多くの時間と費用がかかる場合があります。
しかし現状渡しの場合、これらの作業を行わずに売却することが可能です。
特に次のようなケースでは、現状渡しが選ばれることが多くあります。
・相続した実家を手放したい
・空き家を早く売却したい
・遠方に住んでいて管理が難しい
このような状況では、スピーディーに売却できる現状渡しが有効な方法になります。
買い主側のメリット
一方、買い主にも大きなメリットがあります。
それは、購入価格が比較的安くなることです。
現状渡し物件は、リフォーム済みの中古住宅や新築住宅に比べて、価格が抑えられていることが多い傾向があります。
さらに、購入後に
・リフォーム
・リノベーション
・DIY
などを自由に行うことができます。
このことから、自分好みのデザインや間取りに変更できるため、近年では若い世代を中心に人気が高まっている購入方法となっています。
現状渡し物件が人気を集めている理由

これまで中古住宅を売却する場合、売り主がリフォームや修繕を行ってから売り出すのが一般的でした。
しかし最近では、あえて手直しを行わず、そのままの状態で売却する「現状渡し」を選ぶケースが増えています。
その背景には、次のような理由があります。
購入価格を抑えられる
現状渡し物件の最大の魅力は、購入価格が比較的安いことです。
リフォーム済みの中古住宅や新築住宅と比べると、現状渡し物件は価格が低めに設定されているケースが多く、限られた予算でも住宅を購入しやすくなります。
特に若い世代や初めて住宅を購入する人にとっては、住宅価格を抑えられることが大きなメリットになります。
住宅購入費用を抑えることができれば、その分をリフォーム費用や家具購入費用に充てることも可能になります。
自分好みにリフォームできる
現状渡し物件は、購入後に自由にリフォームやリノベーションを行うことができます。
例えば、
・間取りの変更
・キッチンの交換
・床や壁の張り替え
・水回り設備の更新
など、自分の好みに合わせた住まいづくりが可能です。
リフォーム済みの住宅では、すでに内装が完成しているため変更が難しい場合もありますが、現状渡し物件なら自由度が高く、理想の住まいを作りやすいという魅力があります。
最近では「中古住宅+リノベーション」という住まい方が注目されており、現状渡し物件はそのスタイルに非常に相性の良い住宅と言えるでしょう。
(3)市場に出回る物件数が多い
日本では空き家が増加しており、中古住宅市場には多くの物件が流通しています。
例えば、
・相続した実家
・住まなくなった家
・地方に残された空き家
など、さまざまな理由で住宅が売りに出されています。
こうした物件の中には、リフォームされていない状態の住宅も多く、現状渡し物件として販売されるケースが増えています。つまり、現状渡し物件は選択肢が多く、掘り出し物を見つけやすい市場とも言えるのです。
現状渡し物件のメリット5選

ここからは、現状渡し物件を購入する具体的なメリットを5つ紹介します。
メリット① 購入価格が安い
現状渡し物件は、リフォーム済み住宅や新築住宅と比べて価格が低く設定されることが多い傾向があります。
同じエリアでも数百万円以上の価格差が出ることも珍しくありません。
住宅購入費用を抑えたい人にとっては、大きなメリットとなります。
メリット② リフォームの自由度が高い
購入後に自由にリフォームできるため、間取りやデザインを自分好みに変更できます。
最近ではDIYを楽しみながら住宅を改装する人も増えており、こうしたライフスタイルにも現状渡し物件は向いています。
メリット③ 補助金を活用できる場合がある
自治体によっては、
・空き家活用補助金
・リフォーム補助金
・移住支援制度
などの制度を利用できる場合があります。
これらの制度を活用すれば、リフォーム費用の一部を補助してもらえる可能性もあります。
メリット④ 使える家具や家電が残っていることもある
現状渡し物件では、家具や家電が残されたまま引き渡されることがあります。
すべて処分する必要はなく、使えるものはそのまま利用することも可能です。
特に地方の住宅では、意外と価値のある家具が残っているケースもあります。
メリット⑤ 投資物件として活用できる
現状渡し物件は価格が低いため、不動産投資の対象としても注目されています。
リフォームを行った後に
・賃貸住宅として貸し出す
・再販売する
といった方法で活用する投資家も増えています。
現状渡し物件のメリットとデメリット

現状渡しは、売り主・買い主の双方にメリットがありますが、同時にリスクも存在します。購入前にはそれぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
買い主側のメリット
現状渡し物件の最大のメリットは、自由度の高さと価格の安さです。
まず、購入価格が比較的安いことが挙げられます。
リフォーム済みの中古住宅や新築住宅に比べて、現状渡し物件は価格が低く設定されていることが多く、住宅購入のハードルを下げることができます。
また、購入後に自分好みにリフォームできる点も大きな魅力です。
例えば、
・キッチンの交換
・壁紙や床材の変更
・間取りの変更
・水回り設備の更新
など、自由にリノベーションを行うことができます。
さらに、自治体によっては空き家活用やリフォームに関する補助金制度が用意されている場合もあります。
こうした制度を活用すれば、リフォーム費用の負担を軽減できる可能性もあります。
現状渡し物件は、住宅を「完成された商品」として購入するのではなく、自分で育てていく住まいとして考える人に向いていると言えるでしょう。
買い主側のデメリット
一方で、現状渡し物件には注意点もあります。
最も大きなポイントは、修繕費用のリスクです。
現状渡し物件では、建物の不具合について売り主が責任を負わない「契約不適合責任免責」の条件が付くケースが多くあります。
そのため、購入後に
・雨漏り
・設備の故障
・構造部分の劣化
などが見つかった場合でも、基本的には買い主の自己負担で修繕する必要があります。
また、建物の内部構造やインフラ設備など、目に見えない部分に不具合がある可能性もあります。
そのため現状渡し物件を購入する際には、インスペクション(住宅診断)を受けておくことが重要です。
専門家による建物診断を行うことで、将来的な修繕リスクをある程度把握することができます。
売主側のメリット
売り主にとっての現状渡しのメリットは、売却の手間と費用を大幅に減らせることです。
通常の中古住宅売却では、
・リフォーム
・クリーニング
・家具や家電の処分
・不用品整理
など、売却前の準備に多くの時間と費用がかかる場合があります。
しかし現状渡しの場合は、こうした準備を行わずに売却できるため、空き家を早く手放したい人にとって非常に便利な方法です。
特に、
・相続した実家
・遠方にある空き家
・長年使っていない住宅
などでは、現状渡しによる売却が選ばれるケースが増えています。
売主側のデメリット
一方で、売り主側にもデメリットはあります。
それは、建物の状態によっては価格が下がりやすいことです。
内装が劣化している場合や、長期間空き家になっている住宅は第一印象が悪くなりやすく、買い手から値下げ交渉を受ける可能性もあります。
そのため、現状渡しであっても、ある程度の整理整頓や清掃を行っておくことが重要です。
中古住宅の査定額を上げる3つのポイント

現状渡しで売却する場合でも、工夫次第で査定額を上げることは可能です。
ここでは、比較的簡単にできるポイントを紹介します。
ポイント① 清掃と整理整頓を行う
現状渡しだからといって、何もしなくてよいわけではありません。
同じ現状渡し物件でも、
・室内がきれいに整理されている
・床や壁が清掃されている
・庭や玄関が整っている
といった状態であれば、購入希望者の印象は大きく変わります。
数万円程度のハウスクリーニングでも、査定額が上がるケースは少なくありません。
ポイント② 建物の情報を開示する
建物に関する情報を整理しておくことも大切です。
例えば、
・雨漏り修理履歴
・耐震診断
・シロアリ点検
・設備交換履歴
などの資料を提示できれば、買い主に安心感を与えることができます。
ポイント③ 専門業者にも相談する
現状渡し物件は、一般の買い主だけでなく
・リノベーション業者
・不動産再販業者
・空き家専門の買取業者
などからも需要があります。
通常の仲介だけでなく、こうした業者にも相談することで、より良い条件で売却できる可能性があります。
現状渡し物件まとめ!

「現状渡し物件」と聞くと、ネガティブな印象を持つ人もいるかもしれません。
しかし実際には、売り主と買い主の双方にとってメリットのある合理的な売買方法でもあります。
売り主にとっては、修繕費用をかけずに空き家を早期売却できる点が魅力です。
一方、買い主にとっては、購入価格を抑えながら自由にリフォームできるというメリットがあります。
近年では「中古住宅+リノベーション」という住まい方が広がっており、現状渡し物件はそのスタイルに非常に適した住宅とも言えます。
中古住宅を高く売りたい人も、安く住宅を購入したい人も、現状渡しという選択肢を知っておくことで、不動産取引の可能性は大きく広がります。
ぜひみなさんも、現状渡し物件の魅力を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
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