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コロナ禍において、今まで当たり前のようにできていたことができなくなったことを機会に、ライフスタイルを見直した人も多いと言います。また、テレワークなど新しい働き方が登場したことにより、会社に通って働きづめだった毎日から解放されることを覚え、ワークライフバランスを見直した方も多いと言われています。そのこともあり、都会から地方へ移住を希望する人が増えたのも事実で、地方の自治体では積極的に移住者を受け入れる動きがみられています。多くの人々が都市の喧騒を離れ、自然と共生しながらの生活を求めているといえる令和の世の中、移住に適した町はどの程度あるのでしょうか。今回は、私の自薦になりますが、おススメの移住先についてご紹介します。
移住者を呼び込もうとする地方自治体の努力がすごい
政府は、東京一極集中を解消することと、人口減少にあえぐ地方の状況を改善するために、都会から人々の移住を促進しています。まず、人口が集中する首都圏から地方へ移住してもらい、その土地での定住につながるさまざまな取り組みについて、国をあげて自治体の支援に乗り出しています。政府や地方自治体が移住を推進していることもあり、移住やその場所での定住に関心を持つ人はかなり増えています。特に令和の世の中になり、自治体などによる充実した支援制度、テレワークによる働き方の工夫ができるようになったこと、そして地方に移転したり地方にオフィスを設け拡充したりする企業も増加していることから、移住しやすい環境が整っている、いいタイミングが訪れていることは事実でしょう。
また、地方の側でも「地域おこし協力隊」などの制度を活用し、都会からの移住者が職を確保できるように配慮したり、都会での経験を地方の活性化に活かしたりできる取り組みを進めています。保育料の無料はもちろん、医療費、公共住宅、通勤手段の利用にかかる費用など、さまざまな費用について無料化したり、一部を公費で負担したりなど、移住者の獲得に対して自治体の力の入れようはかなりのものです。かつての「ふるさと納税」と同じように、自治体間の競争がさらに熾烈を極めるのではないかと予想されています。
移住者の人気が高い町ランキング2023
それでは、ここからは2023年になって特に人気の高い移住先について、具体的な街やその特徴などを詳しくご紹介します。
愛媛県西条市
愛媛県西条市は、愛媛県東部にある人口約11万人の都市で、西日本最高峰の石鎚山や、瀬戸内海に囲まれている風光明媚な地方都市です。豊富で良質な湧き水があり、アサヒビールの四国工場がビールの製造を行っているほか、この水を利用して農業も盛んにおこなわれています。また、製紙業など四国でも有数の工業地帯も存在しているので、勤務先を探すことも容易と思われます。製造業やサービス業の求人が特に多いことから、若い世帯の移住者に人気があることでも知られています。鉄道駅を中心として市街地がコンパクトにまとまっており、その郊外にも商業施設がまとまっていることから、非常に住みやすい環境となっています。子育て環境においても、中学生まで医療費無料になっていたり、育児相談や親子同士の交流の場である「子育て支援センター」が市内に8か所あったりすることから、子育てに必要な相談窓口が多数存在しているのも、住みやすさにつながっています。また西条市では、体験移住に力を入れているのも特徴です。希望者に対して見学したい場所などを盛り込んだ完全オーダーメイドの移住体験ツアーが好評を博しています。
山口県宇部市
山口県宇部市は、人口約16万人の工業都市で、山口市に隣接しています。南は瀬戸内海に面しており海岸部は重要港湾である宇部港があり、その周辺にはさまざまな重工業の工場が存在する工業都市となっています。山口市と下関市のちょうど中間にある立地条件もあり、漁師のベッドタウンとして繁栄をしている街でもあります。そのこともあり、宇部市内にはショッピングセンターや飲食店などが充実している他、スーパーやドラッグストアも幹線道路沿いにあり、車があれば買い物に困らない環境です。映画館、遊園地などの施設だけでなく、温泉や自然も豊富な地域であることから、さまざまなライフスタイルを実現できる町とも言えます。教育についても、保育所などが36か所あり、待機児童はゼロなのは子育て世帯にとっては非常に魅力的な街です。また高校は、普通科だけでなく商業科や大学の付属校など計9校も市内にあるため、さまざまな進路の選択ができるのも特徴です。JR山陽本線と宇部線のおかげで公共機関も充実しており、山陽自動車道が市の中央を横断していることから、交通利便性が高いことも移住先として人気を集めている理由の1つになっています。
静岡県静岡市
静岡市は、約70万人が暮らす全国5位の「静岡都市圏」を構成している中心として、政令指定都市として発展を続けています。静岡都市圏である事から、大手企業の支店や全国規模の企業の本店が存在するビジネス都市として機能していながら、北には南アルプス、南には駿河湾と自然も豊かな街になっています。駅前に大型の商業施設が存在感を発揮しつつ、国道沿いにはさまざまな郊外型店舗が存在しているので、生活するうえで不便さを感じることはまずないでしょう。子育て環境も充実しており、静岡市内には14か所の子育て支援センターがあり、子育ての悩みの相談にのってくれ、小学6年生まで預けられる放課後児童クラブも充実しているので、共働き世帯にとっては非常に住みやすい町となっています。東海道新幹線静岡駅があるので、こだま・ひかりが停車し、最短で東京まで54分で移動できることから、新幹線通勤を行うサラリーマンの世帯や、テレワークなどの事情で「いつでも東京に行ける」状況を望んでいる人にとっては、まさに理想の移住先になっているのです。
島根県飯南町
島根県邑南町は、2004年に旧羽須美村・旧瑞穂町・旧石見町が合併してできた中国山地にある人口1万1千人の町です。一時は消滅可能性都市896の一つに挙げられていましたが、その5年後には人口の減少率が大幅に改善し、2011年度以降、移住する人々がどんどん増えている「お手本のような町」です。邑南町を一躍有名にしたのが「日本一の子育て村構想」と「A級グルメ」です。日本一子育て村構想は、子育て世代への金銭的負担を軽くする施策のことで、2人目以降の保育料が無料、中学生までの医療費が無料になる制度であり、当日としては画期的な施策となっていました。もう1つの「A級グルメ」は、当時流行っていたB級グルメに対して「我が町の食材はA級」と言うアピールの意味で始めた施策です。邑南町で生産される良質な農産物を用いて「ここでしか味わえない食や体験」を提供するための本格的なレストランを開業し、その経営を担う生産者やシェフを育成することも含め、地域産業振興の対策として実績を上げたのです。この取り組みは、長全体のブランドイメージをアップすることにも成功し、都会からの移住者獲得にもつながっています。
北海道沼田町
北海道沼田町は、約3,000人が暮らすのどかな田園風景が広がる北海道ならではの田園地域にあります。
美しい海や山、川などの大自然に囲まれている好立地を活かして沼田町が取り組んだのは「歩いて暮らせる町づくり」でした。小・中学校やこども園、介護施設、スーパーなど、生活に必要な施設を市街地の中心部に揃えており、それらのすべてが徒歩圏内に集約されている「究極のコンパクトシティ」を実現しようとしているのです。そんな沼田町ですが「住みたい田舎ランキング」で、北海道エリアの3年連続1位になるほどでありながら、都市部へのアクセスにも恵まれているのも特徴です。そんな沼田町が2017年にオープンさせた「暮らしの安心センター」は、町民の憩いの場となるラウンジやカフェスペース、ジム、リハビリステーションを備えた沼田町のシンボル的な施設で、内科や外科、皮膚科などクリニックも完備しており、健康増進と住民交流の場所として大いに活用されています。中学生以下の医療費が無料、高校生には月1万円の手当てが支給されるなど、多数の子育て支援を充実させているのも特徴です。
移住を検討する人にぜひチェックして欲しいポイントとは
この章では、現在移住を検討している人に、ぜひチェックして欲しいポイントをご紹介します。自然がどんなに美しくても、その自然の過酷さも理解しなければ、望んだ移住にはつながりません。そのためにも、ぜひ今回紹介するポイントを覚えておいてください。
子育て環境が充実しているか
地域の治安や病院の数はもちろんチェックしなくてはなりませんが、共働きの場合は保育園や放課後児童クラブなどの状況もチェックしましょう。あと、地域として積極的に子育てをサポートしてくれる風土や環境があるかを調べておくことも欠かせません。また、先輩移住者が多い地域は移住者同士のコミュニティがあるため、子育てに関する悩みや相談をしやすい環境ともいえるので、その点もぜひ調べておきましょう。もちろん、幼児期だけのことではなく、成長してから以降、高校進学までを想定して移住地を選ぶことも心がけてほしいともいます。
交通手段が確保できるか
高齢になり運転ができなくなっても大丈夫かどうかは、人生の楽園を見つける意味の移住であるならば、とても大事なことです。自分が車を手放しても、日常生活において自分たちだけの力で暮らすことができるのか、できる限り人の助けを借りずに生きていける環境があるのかを、しっかりシミュレーションしてください。少バスが通るバス停まで行くことができるのか、乗合タクシーがあるかは、老後の暮らしに大きなポイントですので、ぜひ調べておいてください。
さまざまな働き方ができるか
テレワークはもちろん、一般的な企業に通勤して働き続けることができるかなど、自分が望む働き方ができる環境があるのかを、ぜひ考えて調べてみてください。隣町まで通えば通勤できるのと、1時間かけて通勤できるのとでは大きな違いがあります。若い年齢だから長距離の通勤も可能ですが、高齢になると通勤に困難をきたすことだってあるかもしれません。長い人生をどう過ごすかも踏まえて、働き方を考えてみましょう。
住みやすさにこだわった結果!移住者の人気が高い町ランキング2023!まとめ
移住先を選ぶとき、ぜひ気にして欲しいのは、自治体や先輩移住者が積極的に移住後のフォローを行ってくれるのかと言うことです。従来の住民とのコミュニティに入っていくときの苦悩を受け止めてくれたり、問題解決のアドバイスをもらえたり環境があるのとないのとでは、移住の困難は格段に無くなります。楽観視していた移住が、予想以上に困難を強いられることで、移住そのものを後悔し、再び都会に戻ってしまうケースもしばしば見受けられるのも事実です。そんな時に、ぜひ相談できる窓口を持っておけるかどうかを、移住先の制定においてぜひ重要視していただきたいと思います。
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