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空き家関係で巻き込まれるトラブルとは?

両親が住んでいた実家…やがて両親が老いて他界し、誰も住む人がいなくなった空き家を、都会でマンション暮らしをしている子どもたちが管理することになる…こんなストーリーが、日本中のどこでも聞かれるようになりました。

では、都会に出ていった子供たちの世代が、やがて実家に帰ってきて再び暮らすようになるのかと言えば、そうではないわけです…都会に出て行ってしまった以上、その利便性を捨ててまで田舎に帰ることはないのかもしれない…こうして日本各地には、数多くの「空き家」が増えることになったのです。

このコラムを読んでいる人でも、既に空き家の管理を行っている人もいれば、将来的に実家の管理が自分の仕事として回ってくる人もいるかもしれません。今回は、そんなみなさんにぜひお伝えしたい「空き家がらみのトラブル」について解説します。

空き家と言えどもトラブルが付きまとう

空き家の管理を放置することは、さまざまなトラブルが発生する可能性を高めます。これらのトラブルは、建物や周辺環境の劣化、治安の悪化、そして地域全体に悪影響を及ぼすことがあります。以下に、空き家の管理を怠ることで発生するかもしれないトラブル事例をいくつか紹介します。

まず、建物の劣化と崩落の危険は憂慮すべきリスクであり、日本国内でも最も問題となっている事項の1つです。そもそも、放置された空き家は時間の経過とともに劣化します。建物の外壁、屋根、基礎などが風雨や風化にさらされ、崩落の危険性が高まります。この状態が長く続くと、隣接する建物にも被害が及ぶ可能性があります。例えば、屋根の崩落による急な修理費用や、隣の敷地に飛び火するほどの火災発生の危険性も考えられます。また、空き家は無人であるため、不法侵入者や犯罪者の標的になりやすい場所となります。建物内での不法侵入や窃盗、放火、違法投棄などが起こるリスクが高まります。このような事件が頻繁に発生すると、地域の住民にとっては治安が悪化し、不安定な生活環境が生まれます。

さらに、もともと存在する樹木の繁茂なども問題になることがあります。空き家自身の手入れもままならないのに、空き家周辺の庭園や敷地も手入れが行き届くわけがありません…もし、これらが適切に管理ないまま放置されることがあれば、樹木や雑草の繁茂が進み、建物周辺が不衛生になり、害虫の繁殖が促進されます。例えば、放置された庭園からの害虫が近隣の農地や住宅に被害を及ぼす可能性があります。スズメバチなどが巣をつくり、隣人を刺してしまうことはよくある出来事になりつつあります。これらのトラブルは、空き家の所有者だけでなく、地域全体にとっても深刻な問題となります。したがって、空き家の管理を怠らず、定期的な点検や必要な対策を行うことが、これらのトラブルを未然に防ぐ重要な手段です。

空き家関係で巻き込まれるトラブルの具体例

ここからは、空き家に関するトラブルの具体例をご紹介します。管理が十分なされていれば、防ぐことのできるトラブルばかりですので、その点を踏まえてご覧ください。

(1)樹木の繁茂

放置された庭園や敷地内で樹木が急速に成長し、周辺の建物や道路に影響を及ぼします。また、樹木が建物の屋根や壁に侵入し、損傷を引き起こす可能性があります。また、視界の妨げとなって交通事故を誘発するなど、通行人に危険を及ぼすこともあります。

(2)害虫の繁殖

空き家内で害虫(シロアリ、ネズミ、コウモリなど)が繁殖し、周辺の他の建物に被害を及ぼします。また、害虫が周囲の建物に侵入し、構造物や電気配線を傷つけ、住居内で健康リスクを引き起こす可能性があります。特にシロアリなどは、周辺の住宅へも進入する可能性が高いので、かなり憂慮すべきリスクと言えます。

(3)劣化による崩落

空き家の建物や基盤が劣化し、崩落事故が発生します。特に、壁や天井、屋根の崩落が発生すれば、通行人や近隣の建物に対する危険をもたらす可能性があります。通常は問題がない場合でも、台風や地震など災害リスクの高い出来事が起きた際に、状況が悪化することが十分に考えられます。

(4)治安の悪化

空き家が不法侵入者や違法活動の場として悪用され、周辺地域の治安が悪化するリスクも十分に考えられます。玄関や裏側から誰にも知られることなくアクセスが可能になっている場合、空き家が無秩序な活動の場となり、窃盗、薬物取引、不法滞在などが増加し、住民の安全が脅かされます。

(5)火災の発生

放置された空き家内で不注意や放火による火災が発生し、周辺の建物にも延焼の危険が生じます。火災の発生により、周囲の建物や住民に対する火災リスクが生じ、類焼など複数の人々を巻き込む災害に発展する場合もあります。火災関係のトラブルは、空き家の管理や適切な保守が行われない場合に発生しやすく、例えば通電している状態での漏電や、燃えやすいものを屋外に放置しておくことによる放火誘発のリスクなども、十分に考慮しておく必要があります。

空き家関係で巻き込まれるトラブル解消法の具体例

この章では、前の章で紹介したトラブルの具体例に対して、その解消法をご紹介します。

(1)樹木の繁茂

空き家周辺の庭園や敷地の手入れ不足により、樹木が急速に成長し、建物に影響を及墓してしまわないように、定期的な庭園の手入れや剪定を行い、樹木の成長をコントロールします。自分自身で剪定を行ってもいいのですが、必要に応じて専門業者に依頼し、人の身長よりも大きな木などを伐採することで、将来的な作業の手間を軽減できます。

(2)害虫の繁殖

空き家内の清掃不足や建物の劣化により、害虫が繁殖する環境が生まれてしまわないように、定期的な害虫駆除を行います。特に、建物の密閉性を確保し、害虫の侵入を防ぐことが大切です。また、空き家内を清掃し、害虫の餌となるものを置かないことや、定期的な通風を行うこともおすすめです。

(3)劣化による崩落

空き家の建物が老朽化し、崩落の危険が高まることがないよう、定期的な建物の点検と保守を行い、崩落の危険を予防します。必要ならば補強工事や修繕を行い、建物の安全性を確保します。特に、雨漏りなど躯体に直接悪影響を与える部分については、定期的なメンテナンスを行う必要があります。

(4)治安の悪化

空き家が無人であることを悪用する不法侵入者や犯罪者が増え、治安が悪化することを防ぐために、空き家の周辺を監視カメラでカバーし、不正侵入を防いだり、不正侵入があったりしても速やかに警備会社が休校できるよう防犯体制を構築します。また、近隣住民の協力を仰ぎ、不審な状況が見受けられた場合には通報してもらうなど、犯罪抑止力の醸成を図ります。

(5)火災の発生

放置された空き家内で火災が発生し、周囲の建物に延焼の危険が生じることをリスクとして踏まえたうえで、対策を講じましょう。具体的には、空き家内の電気、ガス供給を切断し、火災のリスクを軽減します。また、ホームセキュリティシステムを導入するなどして、火災発生時の対応計画を策定します。

空き家関係で巻き込まれるトラブルとはまとめ

まず、空き家の管理を放置することで、さまざまなトラブルが発生する可能性があることを認識することは重要なことです。どのようなトラブルが起きるのかを考察し、大きなトラブルにならないよう、定期的にメンテナンスなどを行うことで、トラブルの発生を回避することが可能であることも、あわせてご理解いただきたく思います。

これらの問題を解消するためには、空き家の定期的な点検と保守が不可欠です。空き家所有者は、専門家や地元の自治体のサポートを受けながら、地域全体の安全と美観を保つために積極的な対策を取ることが求められます。ここ数年、空き家に対する諸問題への理解はかなり進んでおり、空き家の発生を未然に防ぐ行動や、空き家の状況が悪化して生活環境の悪化を招かないようにする予防的な行動は、日本各地で積極的に行われるようになりました。そのこともあり、一個人が空き家の維持管理に対してアクションを起こす際、多くの理解者や協力者が登場するようになったことは、非常に頼もしい状況と言えます。

特に、空き家の維持管理を請け負う民間企業のサービスが充実してきたことで、費用は掛かるものの、時間と労力を軽減しながら空き家の維持管理が行えるようになってきたことは、みなさんにとっても選択肢が増えてよい傾向と言えます。ホームセキュリティサービスなど、24時間空き家の状況を監視してくれるサービスや、空き家の定期的な清掃を請け負ってくれるサービスなど、遠方に住んでいても空き家の維持管理を行うことができるサービスが多数登場しているので、この機会にそれらのサービスの活用を検討してもいいのではないでしょうか。

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