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空き家の「現状渡し」メリットとデメリットは?

空き家の管理に手を焼いているみなさん!最近は不動産の価値もかなり格差があって、駅近じゃないと安いとか、

田舎じゃ買い手がつかないとか、処分したくても空き家を手放せない人が多くなっているのではないでしょうか。

そもそも、日本の人口が減少傾向にある中、誰も人が済まなくなってしまう空き家が増えるのは当然なわけで、今後ますます空き家は増加し、売りたくても売ることができない空き家は確実に増えるでしょう。

そんな「売れない空き家を抱えているみなさん」に、ぜひ「現状渡し」を検討されることをお勧めします。空き家を売るときに、中に入っている家財道具なども含めてすべて飼い主に譲り渡すことを「現状渡し」と言いますが、メリットさえ理解すれば、あらゆる手間を軽減することだって可能になりますよ。

「現状渡し」とは何か?

現状渡しとは、その名のとおり「現状のまま引き渡す」ことを意味します。空き家の場合、建物や土地はもちろん、中に残されている家財道具、納屋に残っている農機具、家庭菜園で収穫を待つトマトやナス、こんなレベルまで現状のまま売り主に渡すことを言います。

この時、売却の代金には土地や建物はもちろん、現状渡しされる家財道具などの価値も含めて加算されます。ですので、家を売却してから「おっと、忘れ物だ」といって売り主が家に出向き、居間にあった骨とう品を持ち出そうとしたら「それは私のものです」と、買い主に言われてしまうことになるのです。

現状渡しは、実際に多くの事例があります。例えば実家を売却して現金化した財産を遺族で分配するなど、さまざまな事情があり、とにかく早く家を売却したい場合には、現状渡しを推奨されることもあります。

また、田舎暮らしを希望する都会の人たちが、移住用の物件を求めている際には、農機具などもそのまま残されている現状渡しの物件をむしろ好んで探している場合もあります。現状渡しは「今日からでも活動できる」「今晩からでも生活できる」というメリットが評価され、あえて現状渡しの物件を探している人もいるのです。

現状渡しのメリット

空き家を売りたい人にとって、現状渡しはメリットだらけのように思えます。あらゆる手間が軽減されるのがその理由なのですが、具体的にはどのようなメリットがあるのかを考察しましょう。

不用品処分の手間が軽減できる

まず、家財道具などを処分する費用が一切かからないのがメリットです。家財道具だけではなく、伸びきった植木や雑草はもちろん、納屋に残っている農機具なども含めて、すべてそのままにしておいて買い主に譲り渡すことになるので、売り主は何もしなくていいのです。

とは言いつつも、あまりにも清潔感がないような状況だと、建物そのものの魅力が半減してしまうので、査定を受けるときにはきちんと清掃しておいた方が、不動産業者の心証もいいでしょう。有用な不用品と判断されるのか、ただのごみと判断されるのか、判断するのは買い手の側であることは言うまでもありません。

購入者にとって魅力ともなる

先ほども触れた「田舎に移住したい都会の人」を例に挙げると、農機具や倉庫、畑に至るまでそのままで譲り渡してもらえるなら、もう明日からでも農業をエンジョイすることができるわけです。現状渡しですから、それらの者の所有権も含めて購入しているからこそできることです。

また、人によっては「1日でも早く住みたい」というニーズを持っている場合もありますが、その場合には家財道具が使える状態で残されていれば、身の回りの持ち物を持って引っ越してくれば、とりあえずそこに住み始めることができるのですから、住みたい人にとって現状渡し物件は魅力のある物件と言えます。特に、電気や水道、ガスなどのインフラが正常に動作していることが確認できれば、現状渡しのメリットはよりアップすること間違いなしです。

スピーディーに売却が可能となる

実際に不動産を売ろうとした場合、まず家の周りを掃除して、家の中も掃除して、不用品はすべて処分して…と、中に何も残っていない状態で売るのが一般的です。ここまでの片づけをしようとすれば、素人の力だけでは難しいでしょうし、不用品を処分するにしても、処分費を業者に支払わないとならないため、金銭的な持ち出しも当然必要になってきます。現状渡しにすれば、金銭的な持ち出しが軽減されるのはもちろん、片付けに係る労力を使わなくて済むのです。

現状渡しのデメリット

一方、現状渡しの場合も当然デメリットは存在します。何事にもメリットとデメリットはあるわけで、実際に空き家の処分をご検討中のみなさんには、ぜひさまざまな事柄のメリットとデメリットを確認してから、決断をされることをお勧めします。特に、これからご紹介するデメリットについては、ぜひ考察してください。

不用品の種類によっては契約を忌避される

現状渡しと言っても、なんでも残していればいいわけではありません。例えば故人を祭っている仏壇やお位牌などが残されていたら、購入を検討する人が喜ぶでしょうか。このように、前の持ち主をイメージさせるものがそのまま残されていたり、個人的な思いの強いアイテムが残されていたりすれば、買い手が付きにくくなります。その他、良かれと思ってテレビや冷蔵庫を残しておいても、結局買い手にとっては不要なものであり、処分費を買い手自身が負担しなければならないとすれば、そもそもその家を買わないという選択をする場合もあります。

「これは買い手が喜ぶだろう」と考え、本来であれば片付けておくべきアイテムなどを残しておくのは、現状渡しのメリットを不意にする行為と心得ましょう。

後になって返還を求めることができない

現状渡しの場合、購入契約が成立した後は、アイテムなどの所有権は当然買い手に移行します。もし「あれを返してほしい」と言う状況になっても、買い手が所有者になっているので、金銭で交換するか、善意により返してもらうかの二者択一になってしまいます。ですので、売却をする前にはしっかりとアイテムを吟味し、本当に必要なものならば、自身が持ち帰って管理することを考えなくてはなりません。

また、空き家に残されていたへそくりなどの現金についても、その家の所有権が買い手に移行して以降の場合は、すべて買い手の所有物になります。前の持ち主が持っていた証拠が明確にできない金品などは、すべて買い手に所有権が移行するので留意しましょう。

不動産の売却金額が抑制される

家を1円でも高く売りたい場合、現状渡しは大きなデメリットです。そもそも、きれいにしてから譲り渡すべきところ、その手間を買い手に求めるのですから、同じ規模の住宅であっても、きれいにされている住宅の売値の方が高くなるのは当たり前です。安くなってもいいから、掃除などの手間を軽減させてくれ、これが現状渡しによる売却の基本なので、その点は十分心得ておきましょう。

逆に「あれだけ農機具をつけて譲り渡すのだから価値がプラスになるはずだ」と考える売り主もいるかもしれません。でも、それをプラスと考える人がどれだけいるか、そのことは十分理解しておかなければなりません。

空き家の「現状渡し」メリットとデメリットは?まとめ

空き家の現状渡しについてご紹介しましたが、現状渡しにはメリットとデメリットが存在することは、

十分ご理解いただけたのではないかと思います。

片付けの手間を軽減できることや、不動産を少しでも早く現金化できることのメリットは、売り手側にとっては魅力的なメリットだと思います。ですが、そのメリットに相反する形で「不要なものまで売りつけられる」「清潔感がなく気持ち悪い」など、買い手が購入をためらってしまうデメリットが存在することも事実です。

これらのメリットとデメリットをうまく調整するには、不動産業者など「その道のプロ」のアドバイスを受けることです。また、将来的に売却を予定している空き家の場合は、定期的に清掃を行って清潔な状況を維持しておくこともおすすめです。この機会に、空き家をどうするか、家族や親族一緒に相談してみることをお勧めします。

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